白酒
豊島屋と言えば白酒。
江戸時代から変わらぬ製法で造り続けている白酒について解説していきます。
「白酒」とは、もち米・米麹・みりんを原料として造られた、雛祭りに飲む白く甘い酒です。
代々豊島屋に伝わる話によると、創業者「十右衛門」の夢の中に神雛様が表れて白酒の造り方を教えてくれたんだそうです。
そしてその通りに造ると、白く甘い、優しいお酒ができたといいます。
この白酒が大流行し、毎年2月の売り始めの日には白酒を求める客が江戸のあちこちから大勢訪れ、長蛇の列をなしていました。
その時の様子が『江戸名所図会(えどめいしょずえ)』に「鎌倉町豊島屋酒店 白酒を商ふ図」として紹介されています。
夜明け前から押し寄せる人々の熱気は凄まじく、客を落ち着かせるために屋根から水をかける人や、客の整理にあたる豊島屋従業員、
人手に乗じて出店する屋台、白酒の入っていた角樽が積み重なった様子などが描かれており、当時の活気が覗えます。
白酒を買い求める客をよく見るとほとんどが男性であることがわかります。
これは女性への雛祭りのプレゼントを買いに来ているところではないかと想像することができます。
その昔、お酒を飲むのは男性ばかり。女性が酒を飲むことは良しとされていませんでした。
しかし、年に一度の女性の日である雛祭りだけは、女性もお酒を楽しむことができました。
その日に欠かせないのが豊島屋の白酒だったのです。
現代も造り方は当時のまま、毎年この時期に発売しています。
2023年も白酒の販売がスタート致しました!
既に多くのお問い合わせとご注文を頂き感謝申し上げます。 おかげさまで今年もまた一年、江戸時代からの歴史を繋いでいくことができます。
たくさんご用意してお待ちしておりますので、雛祭りに向けて是非どうぞ。
こちらから注文可能です!
【期間限定発売】江戸の草分 豊島屋の白酒(180ml)
¥660(税込)
※販売期間:~2023/03/03